2010年01月15日

腎移植

現在では、腎臓病で腎臓の機能が著しく低下してしまった場合でも、人工腎臓を用いて腎臓の機能の一部を代行してもらうことで日常生活にかなり復帰できるようになりました。その代表的な方法が、血液透析です。しかし、透析治療は、腎臓のすべての機能を代行できるわけではないことから、長期間にわたって行っているうちに、さまざまな合併症や随伴症状が発現するようになります。
そこで、もうひとつの手段として期待されているのが、「腎臓移植」です。

現在、臨床で行われている臓器移植には、腎臓の他にも、心臓、心肺・肺、すい臓、骨髄、角膜などがあります。
臓器移植は、ドナー(臓器提供者)とレシピエント(臓器受容者)の間でおこなわれます。臓器移植では、このドナーとレシピエントの適合性が最適なものが選択されることになります。
腎臓は、人のからだにふたつあることから、生きている人からもらうことができる臓器です。生きている人から片方の腎臓をもらうものを「生体腎」、すでに亡くなった人の腎臓をもらうものを「死体腎」といいます。
生体腎は、血液関係者を中心に行われます。移植後、提供した側のドナーも、提供された方のレシピエントも、ひとつの腎臓で支障なく生活していくことができます。
日本では、慢性腎不全(まんせいじんふぜん)の患者さんの多くは、透析治療を受けていますが、これらの患者さんにもっと腎臓移植が広がることで、透析の負担や合併症から解放されることができるため、移植には特に期待がかけられています。



Posted by エイタ at 11:53

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