2010年01月15日

慢性腎不全の治療

腎臓の機能が健康な人の半分以下に落ちてしまった状態を「慢性腎不全(まんせいじんふぜん)」と言います。慢性腎不全になった場合、その治療法は、まず次の3つが柱・・・1.進行を遅らせるための治療、2.腎機能を悪化させる合併症を防止するための対策、3.腎不全の症状に対する治療、です。
1.進行を遅らせるための治療・・・特に、1.血圧の管理(降圧薬(こうあつやく)と減塩)、2.アンジオテンシン変換酵素阻害薬(アンジオテンシンへんかんこうそそがいやく)、3.低たんぱく食、4.経口吸着炭素製剤(けいこうきゅうちゃくたんそせいざい)・・・クレジン、5.その他

これらは医師の厳重な管理のもとで行う必要があります。たとえば、低たんぱく食は素人が勝手に行うと、栄養失調を起こす可能性があります。

2.腎機能を悪化させる合併症を防止するための対策・・・脱水症状、浮腫(ふしゅ)、高カリウム血症(けっしょう)、感染症、腎毒性の薬物、といったものが慢性腎不全(まんせいじんふぜん)に合併して作用すると、腎機能を急激に悪化させる危険があります。
腎臓病とは別に何かの疾患で薬を処方される場合、腎臓機能が低下していることをその医師に伝える必要があります。

3.腎不全の症状に対する治療・・・腎不全が進行すると、排泄機能障害や代謝機能障害、分泌機能障害など、さまざまな症状が出ます。高血圧の治療は、腎不全の進行を防止するのに重要です。骨の障害が現れた場合には、ビタミンDを服用し、貧血に対しては、リスロポエチンを使用します。



Posted by エイタ at 11:53

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