2010年01月15日

慢性腎不全

腎臓病になるとさまざまな症状が現れます。
慢性腎不全(まんせいじんふぜん)は、腎障害(じんしょうがい)が重くなり、腎臓の機能が健康な人の半分以下にまでさがってしまった状態をいいます。その多くは元に戻りません。ただし、現在では人工透析(じんこうとうせき)の技術が進歩して、生存率が大きく伸びています。
慢性腎不全の症状には次のものがあります。
●腎臓の代謝機能障害によるもの・・・腎臓には、体内で必要な物質を化学的に変化させることではたらきを活性化し、分解する能力があります。この機能が損なわれると、さまざまな症状をもたらします。その一つが、ビタミンDの欠乏です。ビタミンDは、腎臓で活性体に変わることから、腎臓の働きが障害されるとビタミンDの欠乏に至るのです。そしてこれが原因で「くる病」や「骨軟化症(こつなんかしょう)」、「繊維性骨炎(せんいせいこつえん)」などの骨の合併症が発生します。
●腎臓の排泄機能障害によるもの・・・腎臓は、老廃物や不要物を尿中に排出する機能があり、その機能が障害されると、浮腫(ふしゅ)、高カリウム血症、アシドーシス(酸性血症(さんせいけっしょう))、高尿素窒素血症(こうにょうそちっそけっしょう)、高クレアチニン血症、高リン酸血症、高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)、尿毒症(にょうどくしょう)、尿毒症毒素(にょうどくしょうどくそ)といった、実にさまざまな症状をもたらします。



Posted by エイタ at 11:53

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